22th week 突撃となりの彼氏さん?

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客として来たのは殆ど1ヶ月前。 文句ばっかりいうが、 塩梅よく休みだという キリヤマの恨めし顔か、ひどい。 「えーか、キリヤマ!ラッキー ボーイ☆今日は僕の奢りぞ!」 僕とタモツの2人で すこしは、まともそうな ジャケットを着せて 無理やり車に押し込めたった キリヤマは、後部座席で 「この2人強引すぎる!」 といいながら、丸まっとる。 「キリヤマはセコンド向きだな」 相変わらずのKYな 開発発言もいいとこだな! タモツ! 「もう!なんすか!それっ!」 非難するキリヤマに どこ吹く風の タモツ。 を、アーチで下ろして なんたかんだ往生際悪し キリヤマをホールド。 そのまま連れて聞き込み続行ぞ! まず 並木に着いたら そのままポーターを見つけて車を 託すと、キリヤマを 引き摺り下ろして、 「じゃ帰り、白タクでよろ!」 ポーター手を振って 『Q』が入るタワーに キリヤマの腕を掴んで向かった。 「いらっしゃいませ、アマネ様。 本日は随分お早い起こしで。」 と、ここまで来て クロークの挨拶に、 ようやく気ぃついた僕。 あー、これ かなり早まったな時間? キリヤマ確保の勢いで、 ヘルプミーティングしてそな 時間に、 『Q』突撃してまったなこれ! 「ああ、ごめんね。失念した。」 僕は額に片手を当てて しまったねポーズだなこれは! となると、 二重掛け申告で目下タダ働き中、 僕担ホステス・サクラは、 もちのろんで おらんわけだ。 でも ちょーどえかった。 「今日はこいつが、メインね。 初めてなんだけど、知り合いが ここでお世話になってるらしく てさ。アザミって娘なんだけど お願いするよ。な?キリヤマ」 「え?は?はい。こんなとこ 初めてで、いけます?かね」 それこそプチプライスセットな 時間に来たのは、 『クラブ体験お初な、 キリヤマの為ー』って体で 僕は 言い訳しとくにキメこんだ。 「少々お待ちを。お預かりは ございませんね。では、」 そして シレッと『アザミ』を指名。 ま、 おらんと知っててだけどね! クローク黒服から メンバーに 『アザミ』要望が回ったんろな。 「アマネ様、いらっしゃいませ。 『アザミ』は店を離れまして、」 ストーップ!! 僕は聞かんよ!! メンバー黒服が付け回し采配 す・る・前・に 僕は こっちの要望をそれとなしに ネジ込みよー!! 「残念!じゃあ、せっかくだし 『アザミ』ちゃんと仲良しの 娘でいいですよ。キリヤマも その方が気兼ねしないだろ?」 ここで、話あわせろウインクを キリヤマにかませば、 キリヤマも素直にうなずく。 「は、はい!お願いします。」 まあ、片眉上げて 黒服メンバー野郎は おん?って顔するよねーー。 でもそこは『Q』だよねーー。 「ではこちらに、」 なにもないって顔して、 手前ボックスにお勉強ご案内~ された。 「これで、キリヤマも『Q』客 デビューだな。やったな。」 準備終わりすぐとはいえ、 煌びやかな店に オドオドのキリヤマを小突いて、 僕は まだ客もいないだろう中を 見回す。 「お!」 げ、もう、仕切り客ね、、 いとる! おっさん何時からおるんや?って 見たら そこ担ヘルプのキャストに さっきのメンバーが合図しとる。 ちゅーことは、 この娘が、妻カレンと 仲良くしてた、、 「アヤミです。はじめまして、」 テーブルの前、 丸いスツールに 座ったのは タレ目の可愛いかな?系顔に ボブカットした幸薄女子だ。 徐に 名刺をキリヤマにも出しつつ、 「あの、アザミさんのお知り合い だって聞いたんですけど、、」 控えめに、下から見上げる 目線保持で聞いてきた。 すごい、妻と真逆タイプ。 しかも、アザミとアヤミ、、ね こんな娘『Q』にいたっけ?な 感じだけど、 僕担サクラのヘルプじゃないって ことよね、うん。 「あー、こっちの彼がね。 ここに来てアザミちゃんが 働くのを見たかったみたい なんだよ。でもアザミちゃん、 やめちゃってたんだね。」 キリヤマに、しゃべらすわけに いかんから、 僕主導でトーク聞き込み開始! 「あ、それは残念でしたね。 もう1年なのかな、やめたの」 つめしぼ、を 僕とキリヤマに出しながら、 アヤミ嬢は 「アザミちゃんも臨時でしたし。 わたしも 似たようなもので、 仲良しと言いうか、似た感じ だったんです。やめちゃって、 みんな寂しいんですけどね。」 あー出勤調整組かあー。ん? みんな、寂しい? 冷遇されてたんじゃないの? 「あれ?アザミちゃんは、ママと かのお気に入りじゃないよね」 おい、キリヤマ! アヤミちゃん見過ぎ! お前チョロチョロやろ! ド・はまりすんな! いや、ほんま 『Q』のメンバー仕事出来すぎで 怖いわ! 「わたしたちには、アザミさん、 よく息抜きに誘ってくれたので ママ達とはべつに、親しみやす くしていたキャストいますよ。」 ん、これってあれだよね? 「もしかして町まで行ったりして なのかな?アヤミちゃんとか」 ランク高のクラブはキャストの 私生活にも、うっさい。 どこで、客とバッチングすっか わからんから、 キャストの息抜きといや、 言わずと知れた処。 ぶっちゃけホスト遊びゲストん 7割強は同業。夜職姫な。 やから こっちのシマにチゲーねー。 「あ、わたしもですけど、 そうですね、気の合う子全員、 誘ってくれたりしましたね。」 て、ことはヘルプ組総勢とか 連れてホスト遊びか。 豪ー勢ーだなっ、おい! 「へぇ、いま流行りのお店とか、 テレビで有名になったから、 みんなで行くと楽しいだろね」 「あ、でも、お勉強がてらです。 どちらかといえば落ち着いた お店とかも、行きますよ。」 アヤミちゃんは、 すっとグラスに氷を入れて、 髪を耳にかける。 幸薄顔に影で、あざといなー。 「意外だなぁ、もしかして、 珍しくダンスホールがあるとこ とかなの?まさかねー。」 僕は、 人差し指をボトル口に添えて、 酒とミネラルウォーターを 注ぐアヤミちゃんに、 暗に匂わせて聞いてみた。 「ダンスホールって、初めてでも 楽しいものなんだなって、ね」 そうすると、 グラスの中をマドラーで混ぜた アヤミちゃんは、 影顔を向けて ピタッとマドラーを止めっと すっとグラスからマドラーを 抜きとる。 まじか!! そこー!も、僕ん普段使い店や! どーゆーこと? ちょっち考える僕の 隣で 「いいな、ぼくも踊ってみたい」 おわっと!! 鼻の下のばすキリヤマが ぬかした! と、くれば 僕とキリヤマに、 コースターに乗せた グラスを静かに出して 「ふふ、よければご一緒に。」 アヤミちゃんがギャップありに ニッコリ笑うのだ。 このタイミングで、 よく知る声がかかるわけ。 うん、 この子出来る子。 「あら、アマネさん。お待たせし てしまって。アヤミちゃん、 ありがとう。こちらの方、 アマネさんのお知り合い?」 はいー、僕担サクラの登場。 「キリヤマっていってね、友人。 ここにいたアザミちゃんが、 知り合いだからって、連れて 来たけど、いないんだね。 アヤミちゃんから、キリヤマが いろいろ教えてもらってたんだ」 まあ、話している間に サクラは僕の隣スツールに座る わな? 「そうでしたの。アマネさん、 お仕事忙しいみたいで、少し お顔、見てないから、 わたし、心配してましたのよ。」 サクラの言葉と同時に、 サクラ担ヘルプも挨拶にきて、 僕らを囲むと、 アヤミちゃんは後ろに下がるから 「ごめんね、サクラさん。 忙しくてね。そうだキリヤマ、 アヤミちゃんにお寿司とって あげようよ。お腹すいてるんじ ゃないかな?サクラさんも丁度 来たから、ほら皆んなにも☆」 キリヤマにアヤミちゃん 確保をさせる。 どうせ、入り口ボックス卓だ、 すぐにサクラは同伴相手んとこ やら、他の自分担客へ 翔んでく。へたしりゃ 顔出し15分ぞ。 その間、 キリヤマ担にはアヤミちゃんと ばかりにして、 聞き込みしちゃらな!なー! 僕は、デレデレのキリヤマの 足を蹴って、 メンバー黒服に 合図した。
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