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とわいえ
人はどん時でも
腹は減るわけで、、、。
午前中んは取引先に
出張不在から戻った挨拶んと
近況伺いを
ネンゴロニに。
んで、
内部には
幾つか企業コンペの進捗みつつ
昼休み前には、
営業アシスタントチーフちゃんに
「今日うちは、ランチタイム
2時間にするから、コースランチ
してきな。部屋も取ってるよ」
の営業1課長顔で
休み時間オーバー大振る舞い!
ゴマすり!!の術式炸裂。
『え、課長も社食ですか!♪
1課の皆んなに連絡します♪』
早速
アシスタントチーフちゃんが
ご機嫌で1課イントラに掲示する
とたんに
フロアのあちこちから
『おおー!!』
『やったーコースメニュー何?』
とか声が上がったわっけー。
僕はさ
普段ほとんど
外で仕事相手とランチするから
うちの社食に顔を出すなんざ
珍獣出現よー。
ラッキーアイテム並み!
ちなみに
福利厚生優良な、
我が企業の社食ちゃんは
朝・昼・ティー・晩
とオールマイティー利用可能かつ
全て無料ときたもんだ。
そりゃ、コース使いは月利用制限
あっけど、
どんだけーーな福利ね?
「じゃ!そろそろ休憩にするか」
仕事ん目先も
見えてきた頃合い
僕の鶴の一声で、
1課はラーンチタアーイム。
しっかし、
和中洋エスニックごとにさ、
専属シェフが
オープンキッチングで
焼きたてパンまで
提供すん
豪華デリスタイルビュッフェと
レストランスタイルの
二段構えときてる。
本当
ふだん使いしたいけどねー。
うち社内恋愛多いん
社食のせいやぞ、うん。
僕も
久々の社食ランチだーいと、
メニューは入口の電光掲示板
で見れるけんど、
イントラチェックやん?
キヨヒコ曰く
「毎日メニューが違うから、
1週間通っても、同じ料理は
食べないんだよな、ここって。」
だと。
そんな万能社食は、
他社企業との懇親ランチや
軽く接待も出来る
優れもん。
まあ、テレビ局とかん
ケータタリングなんか
うちのレセプションサポート部
食い込んでっから
デモ意図もあるやね。
ともあれ
何とっ言ってもだな
高層テラス席の眺めサイコーさ
このご時世で
特筆もん。
「たくさ、どんだけ会長個人趣味
かって思うべ?わざと競合させて
ビール各社のサーバーを置かせ
てんだかんな。飲み放題1500円
のタワー見ながらビアガーデンと
か普っ通会社にぁないしょ?!」
とかいいつつ
僕はキヨヒコを
ランチに誘って社食フロアに
来たわけよ。
なのにさーーっ!!
なんでこないシュチュなんかな?
よもやよもや
監視されとるかな?
イートスペースは
ディスタンス完璧の
3フロアも常設なんよ?
間接照明が映えるカフェ風
やけやない、
ボックス席も
個室フレンチルームも
庭園和座敷席と多様なんよ?
にもかかわらず、
個室でキヨヒコとコースランチ
待っとったら
迷わず個室くるのが
おりよる怒!
『こんにちわ。アマネさん。
よろしければ、ご一緒させて
もらってもいいかしら?』
はいー
華の受付コスチュームん
ヤシロ女史が現れた↘️↘️
「悪いね?今日は1課の懇親
ランチなんだよ。長めの出張で
課の皆んなには迷惑かけたから」
僕は思いっきり
相手に分かる
営業スマイルで牽制する。
『あら、でも2課長さんも同席
されてるじゃありませんの?』
今時か今更か知らんが
ワンレンかき揚げのー
迫力美人圧でキヨヒコを見る。
「彼こそ、この場に呼ぶべき1人
なんだけどな。僕が不在の間は
彼が僕の代理で決済してくれた
功労者なんだよ。じゃ、また」
食い付いてくるよねー。
更に僕は忌々しそうな笑顔を
表面に出して
丁重にお断りします。
でも、
さすがのヤシロ砲。
スカーフ弄りながらも
真っ赤なルージュを
面白そうに上げて
『それは残念ですわ。せっかく、
奥様から何かご相談されたの
ではないかと思って心配して
ますのに。懇親の場なら、仕方
ないですわね。また頼って
くださいね、アマネさん。』
わざわざこの場で
あえての意味深セリフを吐いて
いきやがる。
僕の中では
妻カレンに絡むっちゅー禁忌を
犯して
好感度爆下がりの
ヤシロ女史に
何言われよーが
気ーせんけど?何か?
シッシッとばかりに
手を振って、
アシスタント女子達が
キャーキャーいうて写真とる
前菜の
"彩り野菜のサーモンマリネ "
に手ぇつける。
ヤシロ女史はふんぞり返って
ハイヒール鳴らすと
個室から出て行った。
「アマネ、今のも見ように
よっちゃどうかと思うぞ。
いっそのこと
ヤシロ女史には営業スマイル
でも愛想笑いはやめとけよ。」
まだ呑気な僕に
ポタージュを飲みながら
キヨヒコが
忠告とばかり回りを見てみろって
顎しゃくる。
個室ゆーても、ここんフロアは
半個室で
開口部はドアがない。
半分はボックス席やしな。
「あれでもか?まじ勘弁ぞ。」
確かに、ヤシロ女史と
僕らん事を何気に
見てくるパパラッチ社員数名。
見ようによっちゃ、聴きようで
仲よさげに見えると?
「あと、あれ何だ?カレンさん
にまだ突っ掛かる言い方?」
キヨヒコは続けて
"白身魚のポワレ 檸檬ソース掛け"
を綺麗に口に頰ばる。
こーゆーとこ
元ホストん仲間でも
キヨヒコは
飯食う姿でもバエるとか
言うてたなーなんて
思いつつ、
「もしやの、まだ嫌がらせとる
かもしれんゆーこったか?」
「ありゃ、まだなんかカレンさん
に送りつけてるかもな。しかし
アマネって、昔っから気の強い
タイプに変にモテたよな?
カレンさんもヤシロ女史と似た
系統だろ?もしかしてアリか?」
わざわざ、見えるボックス席に
座るヤシロ女史を見やる
キヨヒコ。
「キヨでも許さん!カレンさんと
一緒にすな!!悪役令嬢顔な
だけで、カレンさんはツンデレ
極上妻なん。あれとは別な。」
て言うて
キヨヒコの視線の先を見て、
僕は固まる。
うっ!あ、あー、、、
「ん?アマネどうした?顔色
悪いぞ。ポワレ嫌いか?」
向かいのキヨヒコが
怪訝な顔をして、
うっまそーに
バゲットを口にした。
「いや、僕はロースグリル焼き
やて、ちゃうて。おるんよ。」
今日のメインは魚と肉の2種。
僕らはいつも違うん頼むやん、
やからこっちは
"道産豚ロースグリル焼きを
マスタードソース"でって、
それは
置いといて、
「何が?」
淡々キヨヒコに
「僕んカレンさんが。後ろ姿で」
息も切れ切れ返したら
「何処に?いないぞ。てか、
そんなもんまだ、見えてるのか
本人が居るわけないだろ?」
キヨヒコが凄い勢いで
僕ん
目線を追いかけて、
やれやれと肩をすくめた。
「そやけどでも、居るん。」
「何処。」
何故や?
「ヤシロ女史の、後ろ、、」
先にデザートを女子達が
頼んだろーな、
目の前を
"ピスタチオと苺のパリブレスト"
が通り過ぎた先、
ボックス席に座るヤシロ女史の
後ろに座る
後ろ姿の妻カレン。
「、、、怖っ!!ホラー、?、」
「いやファンタジーやて。」
あれから、外に現れるが
何や。
「お出でませ異世界?か」
「真実の、、愛かも?」
「逃避か?アマネ。」
何を言うても、
逃げも隠れもせんよ、僕は。
受けて立とう!!
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