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「あのね、アマネさんだってまだ
全然若いのよ?100年生きるって
いう時に、まだ人生半分あるの
なら。カレンもサインしてるわ」
カツコさんな!ローテーブルの
離婚届ば
今度は取り上げっと、
僕ん目の前に
突き付けてくんよ!!
そんでもな!譲れん戦いやて
僕にもあるで!!
「、、イヤです。しません。」
それこそな!そんまま破って
捨てたろか?!ってもんやが?
って、
んなわけいかんのが
婿のツラさか?
姑カツコさんは尚も重ねてきよん
「それに、貴方の子どもじゃない
かもしれないのに?ねぇ。」
「それでも、、かまいません。」
僕んは、カツコさんが
目ん前に出す離婚届を
手に取って畳むと
ジャケットん内ポケットな
ぐちゃって仕舞って、
カツコさんにもう1度向き合う。
刺し違えても、ひかん!!
そん時な!
「お嬢様、お止めくださいませ。
そのような意地悪をされて。」
個室ん入り口から、
助け船ば漕がれたんは。
「なによ、シモセキ。」
お手伝いのシモセキさん!か!
「お嬢様も、御存じでござい
ましょ?アマネ様のカレン様へ
の執着ともいえる行動を。
そもそも、どんなに遅くとも
カレン様の元へ戻ってらして、
毎日3回は閨事をされていまし
たのです。カレン様の体力で、
外に御子が出来る事不可能です」
「「「「?!、!!」」」」
ヽ(;゚;Д;゚;; )ギャァァァーやめて!!
助け舟どこか、アサシンか!!
新婚?さすがに、もうちゃうか!
とにかく
人んちの営みっちゅうもん
お手伝いは見たぞ、の♪!
みてーに、
とどめの一撃な暴露すなっ!!
「なっ!!シモセキさん!」
撤収!撤収しろ!家政婦紹介に!
野村さんでも!余さんでも!
だれぞーーー!!
「アマネ!お前!とんでもない
奴だな!普通毎日はないだろ!
かえって子ども出来なかった
りするんだぞ?考えろよ!」
お堅し義長兄が
向かいから
どっか見当違い天然爆発かまして
いきり立ちよん!
やめて!晒しもんやめてーー
「まあ、毎日3、4回となると、
ざっと4年で定年までの
普通夫婦生活をしている分は、
終わらせている計算になるな。」
はや!こわ!
次男、計算はや!スパコンか!
「げっ!一生分やってんのか!」
3男!猛獣みるみたいな引き目!
激しく羞恥でライフゼロよ、、
て?ほんまそれな!そーなん?
僕?
っとぉ!そう何回も3男の
得意技四の字を決めに
かかられてなるかっての!!
「カレン様から相談されたもの
でございます。初夜から全く
衰える事ない夫の絶倫ぶりに、
これが普通なのかと、それは
もうカレン様にすれば、お付き
合いされる方もいらっしゃら
なかったのでございますから」
「「「アーマーネ~~~~」」」
脳筋シスコンから
獲物を仕留めるハンター眼に
なった義理兄達と、
僕んは
お互い両手を広げて牽制しもって
ジリジリ掴みどころと、
かわしどころを
見定めファイティングポーズな!
「だから!!やめなさい!!
まったく!息子ばっかり4人は
騒がしい。はぁ仕方ないわね。
末っ子が甘えん坊なのは世の
常ね。でしょ?シモセキ?」
再びスパパパパーーーンと!
カツコさんに
これまた鮮やかに頭を叩かれた。
「さようですね、お嬢様。」
しかし嫁入り前から、
姑カツコさんの専属ゆー
シモセキさんって謎な人は、
未だ
カツコさんを、お嬢様呼びな。
「愛とはいえよ、ある意味
鬼畜の所業だわね。わかった?
アマネさん、貴方今がチャンス
なのよ?そんな絶倫具合で、
貴方、これから先本当にいいの?
カレンが起きる事はなんてない
し、それどころか、、、」
腰に手を当てて激怒ってた
カツコさんが涙目。
確かに幾つなんの美魔女やけど。
「「「母さん、、」」」
しっかり頼りになる会長夫人な
母親、、なんよ。
「貴方みたいに、愛に飢えてる
子が、どうするのよ、、、」
カレンに似た目ーで
僕んこと
こんな風にゆーてくれるんから。
やから、
「今は、まだカレンさんと
いたいです。から、、お願い
、、、します。すんません。」
末っ子らしく、
頭、くったり下げて
僕んも、我が儘いえるん。かな。
「わかった。母さん、今は
いいとする。また先で、会議だ。
アマネ、、とうとう、出たな。」
義長兄が僕ん顔を
ニマニマしもって指差すけど?
「へ?」
「ことば。だよな。」
なんぞな、次男まで。
「あー、つい。」
「あのな?アマネいつまで、
猫かぶりなんだ?素を出せー」
てなかんじな、3男
結局の四の字固めてなっ!
「えっと、シモセキさん、なんか
ありがとうございます。」
僕んはシモセキさんに、
理由はわからんけど礼した。
そー、したかったん。
「事実を述べたまでです。」
通常運転でクール対応決められ
たけんど、それも、
いい気がするんよ。
「あの、珈琲淹れ直します?」
さすがに冷めてもたから、
僕が淹れ直しをゆーと、
すかさずシモセキさんが
新しい珈琲をトレーで持ってきた!
プロの神業。
しかも、スティックなのに
美味そーに湯気が薫るやが、、
「あのさ、なら、アマネはどうし
てカレンから浮気されたと思わ
れてたんだ?毎日帰ってたん
だろ?まあ、あんな写真、
元バイトホストだから昔の客絡
みなら仕方ない事もあるしな」
次男が、早速珈琲をすすって、
僕に焼き菓子も投げてくる。
ぜーんぜん、仕方ないとか
思ってねーな、これ!
「そもそも、カレンが アマネが
どこの馬の骨かわからん女と
キスしていようが気に止めない
と思うな。根っからのお嬢様
気質だ。愛人対応も心得てる。」
ついでに長兄も、
菓子を投げてくるって?
粗末にすなっ!痛て!!3男!
「あの、それなんですけど、
『ヤシロ・スズネ』もしくは
『タチバナ・リンコ』って、
名前聞いた事ありません?」
顔にド・ストライクでヒットーな
焼き菓子の包装をひん剥いて、
ムシャクシャ咀嚼しつつ
昨日、
例の可愛くないほーのホストん
言葉を思い出して聞く。
「ヤシロ精工のヤシロか?」
やっぱりそーなるよな?
うちん人事の資料ば
チェック済みなんよ僕んもな。
「あれ?そういえば、一時期よく
その名前聞いたよな?カレンが」
そうそう、
あのレディースクリニック友達。
妻カレンの同窓!
「セガラも言っていた。カレンの
同級生だ。反りが会わない奴だ」
どーやら同業のよしみか、
長兄も知っとるみたいやが、
ここんきて、
シモセキさんが、なんや
珍しゅー動揺しとんの?
「お嬢様、、」
それに動揺しとんは、
シモセキさんだけやなかった?
「彼奴等が、どうしたのよ。
あ?!写真の浮気相手って、
娘なの?は!顔違うじゃない!」
はい、姑美魔女カツコさんな!
「顔?」
でも、義兄達も僕んも
カツコさんのゆーてんのんが、
よーわからんのよ。
「違うわよ。でも言われたら、
面影があるかしら?やだ盲点」
ほんでも、まだ姑はブツブツ何ぞ
独り言ゆーてんけど、、
「あの、義母さん?」」
「顔が違うのは、ともかく。
知ってるも何も、リンコは
わたくしの同級生よ。ライバル
だったわね。そしてその娘ね。」
!?!!、?ん?なにて?!!
「えーっと、、というと、、」
ちょっ、頭こんがらかって
整理せんと、えええっと?!
間抜け面ひっさげ、
無駄に豪華な個室リビングで
男共は全ー員、
????な顔満開やが、
重大個人情報を姑美魔女が
漏洩ぶちかましたんは。
「だから、タチバナ・リンコと
ヤシロ・スズネは親子よ。」
ゆーこと。って?え?うえーー?
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