「おやすみなんて、言わないで」

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文字がフツリと途絶える。 「やっっっっっっば・・・」 デジタル時計は22:51を映している。 「え、先輩惚れるわ…、ゆいゆいも可愛すぎでしょ…。 なに、『やだ』って」 私が今読み終えたのは、友達が趣味で書いているいわゆるBL小説だ。 私は腐女子だが、生まれてこの方16年、 今までBL小説はほとんど読んでこなかった。 もちろん普通の小説も、だ。 なぜなら小説は文字ばっかりだからだ。 しかし、BLというだけでこんなにも読みやすいとは。 「『めっちゃ面白かった…、てぇてぇじゃん…(´艸`*)』 …っと」 ぽちぽちと感想のLINEを送る。 やばい、この話に、絵、つけたい。 「…、『ねね、これイラストにしても良き??』」 つけたして送る。 スマホにロックをかけ、ぼふんと枕に頭を預ける。 私の友達はすごいなあ。 こんなにてぇてぇなんて。 本人は 「まだまだ、ぜんぜんぺらいから…」 とか言ってる。 十分すごいと思うけどなあ。 もっと自信持てばいいのに。 明日学校で褒めてやろ! ま、とりあえず、 「おやすみ前のBLはたまらんなぁ~」
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