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取り敢えず、ロードワーク行かなくてもよくなるくらい部活やるっていうのはどうだろう?
って、一晩考えて思い至った。
だから季更さんには、早く帰れて会えそうな日はロードワーク出るんで連絡下さい。って言っといたし。
因みに今日は間に合わなそうだと朝連絡が来たので、今日はロードワーク行かないで久々に陸上部お邪魔してしっかり走ろう!
最近は部活行く事に関してナツさんは何も言わないし、ミッションとやらも無い………ん?て言うか、未だにキューピッドのミッションとかいうのを一回もやってないけど、いいのかな?契約とセットじゃなかったっけ?
まぁいいや。
と思ってたら、久々に朝っぱらからナツさんに部活の文句を言われた。
『部活出てないで、寮生活止めて実家帰ったら?家の手伝いしろよ』
って…おい?俺を寮にぶっ込んだのはアナタですよ??
『実家から通うように戻せば?』
聞いてました?
って言ったら黙ってしまった。
本当この人自分勝手が過ぎない?なんなん??
なのでナツさんの事はスルーして、いつも通り絢斗達と登校。
今日はやけに道ですれ違う人が多いなぁ?とふと思った。
サラリーマン多め。
人多いのに何故か一緒に登校してる子達はすれ違う人達を気にする素振りが全く無く、しかもすれ違う人達の方が俺達を必ず避けて歩いてくれるので、なんか異様な感じ。
なんなんだろうなぁ?と思ってたら、丁度そんなタイミングで、前方を歩いていたサラリーマンに、ぶつかりそうな距離まで近付いちゃったと思ったら、豊がそのままそのサラリーマンをすり抜けて追い越して、どうやらこれ等が人で無い事に気付いた。
と同時に、冷汗ものの動悸が……
いやいやちょっと……
…ええ…?
はぁ?
…待って?どれが本物の人間で、どれが幽霊?
完全にテンパってしまって、でもなるべく周りを意識しないようにしながら歩いてたら、ナツさんが答えてくれた。
『自分が死んでる事に気付かないで日常のルーティンを続けてる霊って結構居るんだよね。
朝って結構多いんだよ、特に社畜。
大体電車乗った辺りで消えて、毎朝同じ事を繰り返すって言う、特に害は無い霊』
…おお…成程…
確かに、害が有りそうな感じはしない。
じゃあ本当に気にしなければ大丈夫…
……いや??
おい?なんでこんな鮮明に視える様になってんの?
人が幽霊か区別も付き難いくらいって…
そこが先ず可笑しくない??
季更さんはその内視えるようになるかも的な、視えるか視えないかが続くくらいなほんのりな感じで言ってなかったっけ?
昨日からもだけど、こんな急激に視えるようになるなんて事有る??
ネックレスのお陰で憑いては来られないし、怖そうな幽霊は昨日の夜のデカい女性くらいしか直接視てないけど…
あ、あと電車の?
ほぼ幽霊みたいなナツさんも居たし、絢斗、豊、大河のいつ面も一緒だったので、動悸はあったものの特に何の問題も無く学校着…
…だったんだけど…
あの……学校、幽霊多くない?道より全然多い。
すげー、部外者沢山居るんだよ。色んな意味でビックリした。
怖そうな人が居ないのは良かったんだけど、子供からお年寄りまで色々…
めっちゃ校舎内ウロウロしてる。
いっぱい居過ぎて異様な光景過ぎて、逆に怖い気分がどっかいった。
マジで何これ?
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