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「なんかもう…本当…ただただ陽太が病まないかだけ心配なんだけど…」
『ま〜…確かに。そこに陽太の意思は無いからな。
でもほら、何も相談なくそこまでやられたら拗れ易いだろ?』
「デビューすんのはしょうがない、でも陽太は俺の物ってスタンスでいこうと思ってんだけど、どう?」
『あ、そういう感じ?w』
「よく考えたら元々あの子芸能人なようなもんだったじゃん?美人過ぎるアスリートって」
『確かに。テレビとか雑誌とかよく出てたな』
「な。写真集も出してたくらいだし。
だから適度にヤキモチ妬きながら恋人を応援する健気さをな?ほら、俺大人ですし?こんなんで引く程器小さく無いわけよ」
『それはそれで…w分かった、勇人様に伝えとくw』
「つか、桜井社長、この間なんで陽太が芸能界入り云々の話知らなかったんだ?優李くんに伝わってたのに」
『ああ、なんか、丁度本職の方で海外出張に行ってて薫様や他の神から話がいかなかったらしい』
「成程?
あ、あと、俺さっき陽太透視しちゃったんだけどさ、そしたら陽太寝てたんだけどナツが居たんだよ。
前に透視した時に桜井社長にはバッチリバレてたんだけど、ナツとかも分かるもん?
俺に気付いた素振りはナツには無かったけど」
『いや、ナツとか、俺達じゃ分からないから大丈夫。透視に気付けるのは神だけ』
「んじゃあ良かった。
…因みに〜…陽太のマネージャーになるのって、どんな奴だか分かるか?」
『確か既婚者の、30後半くらいの女性だったと思った』
「お〜、んじゃOK」
良かった、若い男じゃなくて……いや、女でも嫌だな。取り敢えず20代独身じゃなくて何より。
あ…そうだ…
「そう言えばさ、陽太がかなり霊感強くなってるっぽいから」
『あーそうそう!俺達みたいな式神なんかも視えるようになったらしい!今日』
「マジで!?じゃあ本当にめちゃくちゃ強くなっちまったじゃん!?」
『そう、あと、冬馬様の担任の、ナツのせいで霊感めちゃくちゃ強くなった教師が陽太と接触して、陽太の霊感が強くなったのは、高城のせいじゃなくてナツのせいだって話をしたって』
「あ、そうなんだ?」
『で、ナツに体貸すとネックレス外されちゃうから、そういう時はその教師がネックレスに霊避けの念掛けるようにしてくれるとさ。
しょっちゅう頼み過ぎて高城に心象悪くさせないように』
「あ〜……知らないフリしなきゃいけないって事の面倒くささな…本当…」
『それは仕方無い。悪いな、取り敢えずこの辺りは特に触れないどいてやって』
「はいよ。
んでさ、陽太がすげー霊感強くなったから、フィルターになる眼鏡を、明日夜実家行って渡そうと思ったんだけど…返信も無く…
この状態でこのまま返信無かった場合、勝手に押し掛けるの有り?」
『あ〜〜……個人的には、行かない方がいいと思うけど…』
「やっぱり?」
『会ったら陽太じゃないの分かるもんな。ナツも分かってるだろうから、もしそれで変に喧嘩売られたりしても…
でも、行かなかったら行かなかったで変だな?とは思うかも…』
「それなんだよなー…難易度高ぇ選択肢…」
『来ないでほしいって連絡来てくれれば一番有り難いけどな』
「既読にもなんねぇからw
…や〜……どーすっかな〜…」
って、それで結局一晩悩んでみたけど、翌朝陽太から『今日色々有って忙しいから会えない。』という単調な返信が来た。
明らか陽太が送ってきた文じゃないけど、一応ツッコミはせず了解のスタンプを送る。
明日は普通に夕方帰ってくる様だから、なんとか会えればと思うけど…
色々大丈夫かな?陽太…
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