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この御三方は3王と言われていて、桜井はその創造の神の御子息で、冬馬様はお孫様』
「えっ!!」
『で、清蘭の理事長の鳳て人は空間の神の御子息…
この人達は取り敢えず人間のフリしてるけど、神様達だから記憶操作が適応されない』
「桜井さん!神様だったんですかっ!」
成程!!
色々訳分かって無いけど、それはなんか分かる!納得!
でも桜井さんは苦笑いで謙遜していた。
「や…そんな仰々しいものじゃないけど…」
「と言うか!王様の御子息って事は皇太子様!?
待って?えーと、ナツさん?お孫様の冬馬様の事は冬馬様って言ってるのに、桜井さん…や、様、の事は呼び捨てしてるのヤバくないですか!?絶対駄目なやつでしょ!」
使い魔が皇太子様呼び捨てって!
どうでもいいけど、ナツさん姿が視えないから、どこに向かってナツさんに話していいかよく分かんない。
『まぁ……本当は駄目なんだけど…桜井が創造の王の御子息って知る前から知り合いだったから、今更桜井様とか勇人様とか呼べない…』
「確かにw呼ばれても逆に怖ぇww」
『特に「多々良様」とかなんか呼びたく無さ過ぎて、用が無ければ鳳理事長本当に会いたくない』
「ブッwwなwwwそうよなww」
「なんで鳳理事長は“特に”?」
「それは鳳理事長に会える機会が有ったらそっちに聞いてやってくれw
で、男になった理由の説明を。はい、ナツどーぞ」
『うん。
さっき桜井が言った様に、僕は恋愛の神の使い魔なんだけど、ちょっと特殊で、男と男のキューピッドをするのが専門なんだ。男女を対象にしたキューピッドは大勢居るんだけど、僕みたいなのは各国男女1人ずつしか居ない。
それで、その仕事をするのにあたって、元々女だった奴に男に性別を変えて、かつ高2に年を戻して2年間キューピッドの仕事をする相棒になってもらってる』
「…男同士のキューピッドなら、男になるのは兎も角、なんで年は高2限定?なんですか?」
『多感な年頃だから。
契約者からは契約期間中、“男が男を好きになっていいんだ”と思えるフェロモンっていうのが出てて、尚且フェロモンにやられると、久保真のファンにもなっちゃうんだけど…』
「えっ!なんでMakotoくん!?」
『真も元契約者だから。ついでに桜井のパートナーの薫って人間も契約者』
「えっそ、そうなんですかっ」
『うん。でも真はまぁ…アイツ、存在してるだけでフェロモン関係無く男も女も誑し込むから、真云々の方はどうでも…
そもそも、今世男が男を好きになってもいいんだってフェロモンなんか不要なくらいだから、まぁそっちもそんなに作用はしてない。従来はそうだったってだけなくらい。
真のファンになるって事の方がメインだし、真の事が好きな男はそもそも男も好き。
契約者は一緒にキューピットとしてのミッションやってもらうっていうのに必要なだけ。
なので、君はこれから16歳の男として、僕と一緒に男と男をくっ付ける仕事をしてほしい』
「へ〜……なんか、面白そう…
じゃあ…私はこれから男として生きていけばいいんですね…」
「そうだね。…と言うか、君の場合は女性に戻ったら死んでるから、戻るって選択肢は無いけどね…」
「そっそうですよねっ!確かにっ」
そうじゃんっ!
女に戻ったらこの世に居ないとか…戻るの無理過ぎる!
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