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「後は大丈夫そうかな?」
「はい、取り敢えずは…
後は段々ナツさんに伺います」
「そうだね。それじゃあ、寮に送ってくよ」
「はい、有り難うございます」
…って、もしかしてまた瞬間移動!?
と思ったらやっぱり瞬間移動で、桜井さんがまた寮の近くまで送ってくれた。
本当に一瞬過ぎて…
瞬間移動ヤバ…ってか凄…っ
「じゃあ俺はこれで帰るけど…これから大変だと思うけど頑張って。
冬馬が清蘭の初等部に居るから、何かあったら冬馬にでも俺にでも鳳理事長にでも相談してくれていいからね」
「は、はい!本当に有り難うございますっ!
ちょっとまだ理解が追い付ききってないんですが…取り敢えず頑張ります!」
「うん。じゃあまた」
そう言って桜井さんはその場から一瞬で消えた。
いや〜…桜井さん、神様だったんだ〜
しかも神様の中でも1番偉い神様の御子息だったとは…
う〜ん。納得。
桜井さん、見た目こそお若いけど貫禄凄いもんね〜
気さくで良い人で接し易いけど、うちのお父さんより全然若いのに凄い人感は前から感じてた。
『そりゃそうでしょ。あの人の気配の高貴さはとっくにうちの上司以上だし』
急にナツさんが俺の思考に返事をした。
あ、ナツさん居たんだ…
『え、当たり前な事言わないでくれる?僕は契約者の所に居るのが基本だから。
あと、心の中で話し掛けてくれれば僕と会話出来るから覚えておいて』
「あ…そうなんですね…」
『普通に返事すると独り言言ってる変な奴だから気を付けた方がいい』
「ゲッ…」
それは確かに気を付けないと…
『あ、契約者の所に居るのが基本とは言ったけど、陽太が学校に慣れてきたら、僕は優李の所に行く事が多いから宜しく。あと偶に真の所と』
ゆうり…
あっ!真くんの甥っ子の優李くん!?
そうだ!あの子清蘭だ!
わ〜!しかも今年高等部入学だった筈!
真くんの大ファンとしては、優李くんもそらもう推し芸能人で!
優李くんと同じ学校とか凄いラッキー!
学年違うけど会えたりするかな〜w
『会えるどころか、陽太には優李にガッツリ絡んでもらうから』
「えっ!?」
『優李は僕にとって特別な奴だから、僕と優李が接する為に協力しろ』
「え…」
『そもそも、優李は凄く霊感が強くて、僕の事も視えてるし、桜井達神の事も知ってる。
でも、桜井達は神として自由に姿を消したり現れたり出来るけど、使い魔な僕はそうはいかない。
だから、僕が優李と普通にデートするのに、陽太の体貸せ』
「え……ええっ!?」
『その為にわざわざ僕に似そうな奴探したんだから。
君に拒否権無いから。僕が生かしてあげたんだから、文句は受け付けない』
「ちょっ……えぇ???」
『嫌なら契約解除して今直ぐ死んでもらうだけな話』
「やっ!待って待って待って!!大丈夫!!協力するから!!死ぬのは嫌だ!!!」
『うん。それでOK。
じゃあ取り敢えず部屋戻れ』
「あ…はい…」
『あと普通に声に出して返事しないで』
「あ、そっか…」
って、また声に出しちゃったし…
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