あなたの好きなところ

2/11
前へ
/260ページ
次へ
仕事が終わり 響の家へ直行する マンションの下につき 一瞬ラスボスのお城に着いた気分になりたじろう 過去に他の男性に別れ話をした時に 殴られたこともあったけれど 響は絶対に手はあげないのはわかっているし 別れ話を長引かせることも 絶対にしないだろう それにこの期に及んで こんな理由でも響に会えるのが嬉しい いつものように 会った瞬間抱きしめてもらえないのも 触れてさえくれないのも わかってる それでも ネイキッドの昴ではなく 響という1人の好きになった人を 心にちゃんと刻んでおこうと インターフォンのボタンを押した
/260ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加