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「響と私は似すぎてるからかな・・・」
「はぁぁ?たしかに・・・
それじゃあ。うまくいくわけないな。」
抱きしめてた体を剥がして
悪戯に笑いながら言う響が
私の体を玄関に向けて肩を押した
「じゃーな。早く帰れ。じゃないと喰うぞ!」
涙が溢れてきた
響の優しさが痛すぎて
「うん。」
流れた涙を見せないように
気づかれないように
ゆっくり歩き
靴を履き
丁寧にドアを閉めた
ドアが閉じる前に「サヨナラ」と呟く
愛してた響の声が聞こえた
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