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はう、あっ！
こ、この部屋の扉が開いた！
アタシは息をころすっ！
トットットッ…
カーペットの上を歩くような音がしてる！
板の隙間から、イブリスの
ローブに包まれた足元が見えた…(汗
魔王
イブリス・ラアル・ヘレンシオ
「体が小さい小娘め
いったい、どこに隠れたんだ…
クククッ…楽しくなってきた。」
机から気配が離れていく…
覗かれなくて良かった！
イブリスの気配が無くなって
アタシは机の下から顔を出す…
よ、よし…いない！
アタシは出入り口の扉を
そっと開けて、廊下の様子を見る…
隣の部屋の扉が閉まる所が見えた！
このまま、玄関前に行けば…城から出れるっ
アタシは小走りで玄関の扉の前に来た！
縦長のノブを動かしたけど開かない…
んぅう…あの野郎、鍵をかけたんだ！
くぅう…次の隠れ場所、探さなくちゃ…
アタシは反対側の廊下に入る。
ここにも扉が3つあるな…
手前の木彫りの扉を開けてみると
部屋の真ん中にボードゲーム台があって…
チェス盤が乗ってる！
その奥にはビリヤードみたいな台…
ここ、娯楽室ってところか！
チェス盤が乗った机には布がかかってて
その布を持ち上げると
中にちょうど良い空間があった！
ここに隠れよう、よし…
アタシは息を潜める。
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