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しばらくして、場所を
変えようとした時、扉が開いた音がして
部屋の中に入ってくる気配がする！
アタシが隠れてるボードゲーム台の
机の周囲を歩き回ってるみたい…
魔王
イブリス・ラアル・ヘレンシオ
「子猫ちゃん、どこだ？クククッ…
隠れるのがうまいな…」
部屋の奥に向かって歩く
イブリスの足音…
奥にはビリヤード台
みたいなものがあったけど。
足音が遠ざかっていった時だった…！
｛キュルル～…｝
！？
アタシのお腹が鳴った！
魔王
イブリス・ラアル・ヘレンシオ
「クククッ…」
足音が、また近づいてきた！
｛グ～～～ッ｝
アタシはお腹を押さえ込んだけど
もう、遅くて…布がめくられた！
魔王
イブリス・ラアル・ヘレンシオ
「み～つけた…」
アタシ
山那 此花
「ヒヤアアッ！」
イブリスの赤く光る瞳に睨まれて
アタシは机の下から飛び出す！
魔王
イブリス・ラアル・ヘレンシオ
「そう怯えるな…ご飯を食べよう。」
う…
アタシ
山那 此花
「や、やだ！お金無いもん！」
お腹は空いてるけど
強がったアタシは部屋を飛び出した！
魔王
イブリス・ラアル・ヘレンシオ
「まったく、世話のやける娘だな…」
目の前にイブリスが一瞬で現れた！
アタシ
山那 此花
「ひっ…んもうっ！」
反対側に向かって走るけど
一瞬で捕まって、肩にかつがれた！
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