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アタシ
山那 此花
「魔族語かぁ…ムフフ…
なんか、かっこいいな♪」
アタシはなんだか楽しくなってきて
自然と笑みを浮かべていた…
魔王
イブリス・ラアル・ヘレンシオ
「Λαψαιι…///」
(ラムダアープサァーイオィ…///)
へ?
アタシ
山那 此花
「な、なによ!
こっち見て、今なんか言ったでしょ!」
アタシはイブリスさんを
軽く睨みつける!
魔王
イブリス・ラアル・ヘレンシオ
「あ、いや…なんでもない…!」
イブリスさんはテーブルに置いてある
新聞紙?みたいなのを広げて
赤く光る視線をそちらに落とした。
アタシ
山那 此花
「へんなの…」
アタシは食堂を見回しながら
足をぷらつかせる。
大きなシャンデリアに
ステンドグラスがはめ込まれた窓…
なんだか教会みたい
異世界にいる実感がわいた。
でも、なんでこんなところに
来ちゃったんだろう…
あの樹海、魔界と繋がってたってこと?
白ローブ魔族
「Οναυατετινατιυα…」
(オニュアユアータウイターウニュアターイオユーアール…)
囁き声の魔族か、声が二重に聞こえた!
その手には深めの皿に盛られた
美味しそうなシチュー!
次々と料理が並べられていく。
アタシ
山那 此花
「美味しそうね!」
お腹がペコペコのアタシには
料理が輝いて見えた!
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