{家出}

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父親 「おまえは、いくら勉強しても 出来損ないだな!」 ジジイが怒鳴る。 母親 「どうして、こんな出来の 悪い子を産んじゃったのかね!」 ババアも口うるさい。 アタシは自分の部屋で漫画を読んでた… だって、いくら勉強しても 馬鹿だから成績が良くならない。 そのうえ、ジジイとババアもうるさい! もう我慢できない! アタシ 山那 此花(やまひなこのは) 「ああもう!うるさいうるさい! こんなとこ、出てってやるっ!」 アタシは漫画を両親に投げつけて ブーツをはき、家を飛び出した! ジジイ 「まだ話は!おいこら!」 ババア 「もう帰ってこなくて良いから! 出来損ないの馬鹿娘!」 アタシは振り向かないで道路を走り… 無茶苦茶に歩き回った! 空はもう暗くて、街灯をたよりに あてもなく走って…疲れてしまった。 野宿…するか…でも、どうせなら 誰もいないところが良い! 森に囲まれた道路を歩いてると 道端に立ち入り禁止区域を見つけた。 金網の扉は鎖と南京錠で封鎖されてる… ここなら、誰も入れない! アタシは金網をよじ登り 立ち入り禁止区域の樹海に入った。 やっぱ暗いな~樹海だもんね 明かりがあるはずないか… 木々の間から見える夜空だけは 綺麗で星が散りばめられていた!
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