{中庭にて}

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魔王 イブリス・ラアル・ヘレンシオ 「オマエをその気に させるのは大変そうだな…」 アタシは盛大なため息をついた。 アタシ 山那 此花(やまひなこのは) 「アタシをその気にさせることなんて アンタには出来ないよ!」 アタシは中庭を見回す… ん、城壁にドアがある! 魔王 イブリス・ラアル・ヘレンシオ 「今に見ていろ小娘…ククク…// ご、ごほん…そのドア、気になるか?」 イブリスさんがスーッと音もなく アタシの隣に並んできた。 アタシ 山那 此花(やまひなこのは) 「うん!あのドアの 向こうはどうなってるの?」 アタシは隣に並ぶイブリスさんを見上げる… 魔王 イブリス・ラアル・ヘレンシオ 「あの先は魚がたくさん捕れる 湖に行けるようになっている。」 へえ! アタシ 山那 此花(やまひなこのは) 「湖か、いいね!」 イブリスさんは口元に笑みを浮かべた。 魔王 イブリス・ラアル・ヘレンシオ 「ククク…では、次の場所を案内する…」 イブリスさんは滑るように 中庭の出入り口に向かって移動して… アタシは小走りでその後を追いかける。 アタシ 山那 此花(やまひなこのは) 「あんな移動のしかた ゲームでしか見たことないよ…」 魔法が使える悪魔が あんな移動の仕方してたなぁ… 魔王 イブリス・ラアル・ヘレンシオ 「…♪」 なんか、楽しそうね。 少しして廊下に戻ってきたアタシ達… 城の出入り口に案内されて イブリスさんは出入り口の扉 左右にある部屋を指差した。
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