{玉座にて}

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魔王 イブリス・ラアル・ヘレンシオ 「小娘、ワタシの顔は醜いのだ… とても人に見せられるような顔ではない。」 口元を見る限りでは そうでもないんだけどな… アタシ 山那 此花(やまひなこのは) 「本当に醜いかはアタシが 判断するから、顔を見せなさい!」 う~っ、手が届かない… 魔王 イブリス・ラアル・ヘレンシオ 「諦めたまえ小娘… オマエはワタシのものになる気はないんだろ? なら、ワタシはこの顔を見せる気はない。」 ぅう…! アタシ 山那 此花(やまひなこのは) 「アタシ、小娘って名前じゃないもんっ 山那 此花って名前がちゃんとあるもん!」 アタシはイブリスさんに 名前で呼んでもらうよう要求する! 魔王 イブリス・ラアル・ヘレンシオ 「ヤマヒナ コノハ … クククッ、そうか…ワタシと 仲良くなろうという気はあるんだな?」 … アタシ 山那 此花(やまひなこのは) 「か、勘違いしないで! 仲良くなってやってもいいかなぁって 思ってるだけなんだからね…///」 イブリスさんの 雰囲気はどこか楽しそう… 魔王 イブリス・ラアル・ヘレンシオ 「おお…これが、世で言う ツンデレというやつか…///」 なんか、ニヤニヤしてる! アタシ 山那 此花(やまひなこのは) 「ちょ…なに、ニヤついてんのよっ 顔は見えないけど口元は見えてるんだからね!」 アタシはイブリスさんから離れて ムスッと腰に両手をあてながら、見上げる。
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