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おっと、危ない…！
足が木の根っこに
つまづきそうになった！
どれだけ歩いたかな…
さっきから同じところを
グルグル回ってる気がしてならない。
ん！おっきな木がある！
しかも、木の根もとには
人が一人入れるぐらいの空間があって
この中で寝ようと思って中に入ったら
足が滑って、空間に吸い込まれた！
アタシ
山那 此花
「ヒギャアアアッ！」
勢い良く何処からか吐き出されて
アタシはゆっくり起き上がる。
辺りを見回すけど見知らぬ森で…
さっきいた樹海とは違う！
ここ…どこよ…！
自分が吐き出されたところを見ると
大樹の根もとの空間が目にはいった！
ここから来たんだ…
その、木の根もとに近づくと
空間が狭まってしまって
もう、その空間には
入れないことがわかった。
とりあえず…先進むか…
アタシは木に手を添えながら
紫色の森の中を見回し直した。
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