21人が本棚に入れています
本棚に追加
/45ページ
アタシ
山那 此花
「ハアハア…ハアハア…」
丘の上にお城がある！
とりあえず、あそこに行こう…！
白コウモリ
「キィイイッ！アソコニハイクナ！
ニンゲンガイッテイイトコロジャナイ！
カミコロス！カミコロス！」
急接近してきては耳の横を掠める
未確認生命物体の牙が噛み合わさる音…っ
アタシ
山那 此花
「くぅううっ…ま、負けないっ！」
アタシは丘を駆け上がって
開いた城門に飛び込んだ！
白コウモリ
「キキキキキッ…」
振り向くと、あの未確認生命物体は
空に飛んでいった…はひぃ…た、助かった…
ゆっくり立ち上がって
城の扉前に来ると、勝手に開いて
アタシはいぶかしげに
思いながらも、城の中に入る。
仮面の男
「ワタシの可愛い配下を
怒らせたようだな、小娘…」
ワタシは男を見上げた…
アタシ
山那 此花
「は？向こうが勝手に
襲いかかってきたんだから！
アタシのせいじゃない…！」
怖いけど…いつものくせで
つい、喧嘩口調になる…
仮面の男
「ほう、面白い…
ワタシが誰だか知らないようだな。」
ドスが聞いた声に背筋がゾワゾワした。
アタシ
山那 此花
「し、ししし…知らないし！
なななな…なんなのよ！アンタ…！」
仮面をつけてるこの男
口元だけがギリギリ見えるぐらい…
よ、良く見たら…角が生えてる！
最初のコメントを投稿しよう！