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ラスト、何もなくなった世界で、二人は対峙する。
主人公は言う。
『私は創るよ。ひとりになっても。映画は、あたしがいれば、撮れるんだ』
青年は何も言わない。
『あたしは創るよ。あんたが消えようと思っても無駄だから。あたしは撮るから。あんたが幸せに生きる映画を』
そうして、夕立が降る。
映画は、冒頭に戻る。
流れるポップミュージック。
ボリュームが大きくなって、エンドロールになる。
マサキ ワカ。
最後に浮かび上がる新人監督の名前を、しっかりと胸に刻んだ。
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