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「はい。ホットミルクよ」
私は愛息子に温かいマグカップを渡した。
「でも、歯磨きした後だし……」
息子は眉を下げた。
三歳、その仕草が可愛いお年頃だ。
「いいのよ、今日は特別」
息子の顔は朝日のように輝いた。
「やったあ。僕、これだあいすき」
息子はカップを受け取るとゴクゴクとミルクを飲んだ。
私は胸が押しつぶされそうになりながらそれを見る。
「ぷはあ。ごちそーさま」
一飲みして口には牛乳のヒゲが。
私は愛おしくて愛おしくて、息子を抱きしめた。
「ママ?」
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