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『おやすみテレフォン』は、「眠れないあなたの話し相手になります」がキャッチコピーの、21時〜4時までの夜限定の通話サービスだ。それだけ聞くとテレクラに似ているが、性的なサービスでは全くない。たまに勘違いして(または意図的に)そういう内容の電話をかけてくる人がいるが、丁重にお断りしている。
「そういうのが蔓延したらこのサービスのイメージが悪くなるでしょ」
と、管理人のヤマダさんは言う。ヤマダさんはこのサービスの管理人かつ運営者であり、最高責任者でもある。だが一度も顔を合わせたことはない。落ち着いた低い声で話すので男性だというのはわかるが、それ以外のことは私も全く知らない。
サービス内容は至って単純で、眠れなくて話し相手が欲しいお客さんと電話で話すだけ。お客さんの方は、『おやすみテレフォン』のサイトから話したい人を選んで電話をかける。私のような女性だけでなく男性もおり、またいろんな年齢層の人を揃えているらしい。
どうやってお金を集めているのかはわからないが、毎月10万円前後がヤマダさんから支払われている。お客さんの相手が多い月には報酬も多くなり、少ない時には多少減る。歩合制に似ている制度のようだ。
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