25人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
「今日からあなたのお名前は『はな』よ。はなちゃんよろしくね」
ママが目線を下げてあいさつしてくれました。
「今日からはなのお家になるんだから。いっぱい探検しておいで」
パパは、やさしくはなちゃんの背中を押しました。はなちゃんはにおいをかぎながらうろうろ。
はじめてのおうち。はじめてのにおい。
パパとママは、はなちゃんのためにおもちゃのボールやぬいぐるみも用意しておいてくれました。
それを見たはなちゃんは、しっぽをぶんぶん振ってどれで遊ぶか悩み中。
ーー 遊んでくれるかな?
はなちゃんは、近くにあったボールを持って新しいママのところへ向かいました。
「はなちゃん、これで遊びたいのね」
ママがおもちゃのボールを転がしてくれました。はなちゃん元気よく駆け出しましたが、ころころ転がっているボールをとろうとするたびにころころ、またころころとボールは逃げ出します。
ーー あっ!ボールさん逃げないで〜〜!
「はなちゃん、ボールもってきてー」
ーー はーい!!いまもってくから待っててね。
ころころ転がったボールに足をひっかけてすってんころりん。
・:*:・・:*:・✿ฺ ・:*:・・:*:・✿ฺ ・:*:・・:*
最初のコメントを投稿しよう!