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そうしてゴン太は今まさに運動会の練習をしている小学校に雨を降らすために踊りだしました。
ゴン太が踊ると雨雲がでてきて学校のグラウンドに雨が降り出しました。
雨が降り出すと、学校の先生が児童達に1度校舎に戻るよう呼びかけています。その先生はさっき保育所にいた子供のお母さんです。
「皆さん、一旦校舎に入って下さい」
先生に促された児童達は校舎へと入っていきます。
児童達は1度教室まで戻り、それぞれの席に座って、雨が止むのを待つこととします。
その途中で1人の児童が先生に尋ねました。
「先生、今日って1日晴れじゃなかったけ?どうしていきなり雨が降ったの?」
「ごめん、先生も分かんないけど、夕立ならすぐ止むかもしれないし、待ちましょう」
その途中で別の先生が教室にやってきて先生に声をかけます。
「高田先生、ちょっといいですか?」
「はい、みんなちょっと待っててね」
先生は高田先生といって、もう1人の先生は高田先生にある事を伝えます。
「思った以上に校庭が濡れているし、雨が止んでも練習どころではないから、今日の練習は中止に決まりました」
「そうですか、わざわざありがとうございます」
「それから、高田先生はもう今日はあがって大丈夫です」
「いいんですか?片付けとかもあるのに」
高田先生の質問にもう1人の先生が返事をしました。
「この雨じゃ片付けもできないし、明日することになったんですよ。それに高田先生、練習が中止になったし、たまにはお子さんの為に早めに帰ってあげてもいいんじゃないんですか」
「すいません、ありがとうございます」
もう1人の先生にお礼の言葉を言うと、教室で待つ児童に中止になったことを告げました。
「皆さん、今日の練習は中止となりましたので、今日はこれで下校してください」
「はーーーい!」
児童達が全員教室から出るのを確認すると高田先生も職員室へ戻り、帰宅の準備をします。
学校を出る直前に高田先生は息子を預けている保育所に連絡します。
「あ、すいません高田です。これから迎えに行きますので帰り支度をお願いします。はい、はい、お願いします」
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