二十三歳の夏海(2)

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気がつくとわたしは眠っていた。 「当機はまもなく沖縄那覇空港に着陸します」 機長のアナウンスでわたしは目を覚ました。沖縄に帰ってきたんだなと思い窓の外を見た。懐かしい沖縄の青い海が見えてきた。 わたしの故郷の島は通り過ぎたのだろう。これからわたしは那覇空港からバスと船に乗り継ぎ故郷の島に帰るのだ。 「ただいま沖縄」 わたしは心の中でそっと呟き飛行機から降機した。すると、沖縄の懐かしい南国の風がおかえりなさい夏海ちゃんと出迎えてくれたように感じられた。 「帰ってきたよ」 わたしは小さな声で呟いた。
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