平成二十五年中学生の夏(十五歳の夏海)

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平成二十五年中学生の夏(十五歳の夏海)

わたしは、女優になるオーディションを受けることにした。海助君と真美ちゃんが撮ってくれた写真のわたしはキラキラと輝いている。 オーディションを受けて落ちたとしてもその時は仕方がない。あの時受けていれば良かったと後悔するよりも受けて落ちた方が納得できるはずだ。 なんて落ちることを今から考えるよりも受かることを考えよう。 キラキラ輝く笑顔を浮かべている自分の写真を眺め頑張ろうと心から思う。 その時、なんとも言えない気持ちになった。この気持ちは何だろうか。 わたしは、オーディションを受ける決心をしたのに受けない方が良いと心のどこかからそんな思いが湧いてきた。
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