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びっくりしてヘナヘナとその場に倒れそうになったわたしの腕を真理子さんが引っ張ってくれた。
「……夏海さん。びっくりさせてごめんなさい」
「……あ、いえ、真理子さん」
でもこれは夢ではなく現実であり猫の茶和ちゃんはニコニコ笑っている。
「夏海さん、お水をどうぞ」
みどりさんがグラスに注いだお水をお盆に載せて持ってきてくれた。
「ありがとうございます」
わたしは、水をゴクゴクと一気に飲んだ。水を飲むと幾分か落ち着いた。
「茶和ちゃんが見える人には、お話もできる猫だって先に伝えた方が良かったですね」
真理子さんはそう言って顔の前で手を合わせて謝った。
「びっくりしましたけど大丈夫です。それはそうとわたしの願いを叶えてくれるとはどういうことですか? それと茶和ちゃんが見える人にはってどういう意味ですか?」
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