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次の日
1
次の日学校へ行くと、グループのメンバーに絡まれた。
「昨日教室にいないかったけどどこ行ってたの,あお。」
「ちょっと図書室行っていただけだよ。」
「図書室行くのはよしたほうがいいよ。いつもあの根暗がいるから。」
そうこのクラスは行崎和桜をいじめている。まだ今は無視や陰口の段階だけど、今までの経験上これからどんどんヒートアップする。このクラスでは3ヶ月ごとにいじめが起きる。対象がころころ変わるのだ。女王の梨華のもとではどんな理不尽なことも起こる。この半年間で思い知った。助けようと思ったことは何度もある。けど助けていじめられる人を見ると勇気が出なかった。
2
放課後,グループのメンバーと多少話してから図書室へと行った。
「こんにちは。」
「…こんにちは蒼咲さん。」
「………ねぇあのさあなたが書いたあの小説試してみない図書室の扉のあたり。私できる限り一回だけ真似してみてるの。読んだ本」
「いいと思う。実際モデルの本棚があるし。やってみよう。変だけど。」
3
「えっと確かは行の作家を順繰り順繰りにとっていくんだよね。」
「そう。」
やっと終わった。すると…
4
音もなく扉が出現した。
「「嘘でしょ…」」
「ねぇ蒼咲さん今まで書いた小説で現実に起こるなんて言う奇妙な体験したことある?」
「無いよ。そっちこそ今まで試してきたのでこんな事あった。」
「無いよ。あるわけ無いじゃん。」
「ねぇ行崎さん。これ誰かが設置したいたずらじゃあないよね。」
「うん。予想するのは不可能だしここまで大掛かりだとわたしたちの犯行の可能性も薄い。」
「だよね。小説の続きは…」
「不思議な世界が待っているんじゃなかったっけ。」
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