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―――
「……ん…あぁ~~!あったまいってぇ……」
次の日の朝、俺は頭が割れる程の痛みで目が覚めた。
「やっべ……昨日飲み過ぎたよ。声出るかな……」
寝ぼけ眼でようやくベッドに起き上がる。しばらくボーッとしていると、意識がはっきりしてきた。ベッドから出ようと足を床につける。その時ふと妙な事に気づいた。
「あれ……?布団じゃ、ない?」
俺んちはベッドは一応あるがいつも万年布団で、例えどんなに酔っ払って帰ってきても朝には必ず布団で目を覚ますのだ。生まれた時から布団で育ってきたからもう習性になっているのかも知れない。だが今はベッドに寝ていた。俺は恐る恐る自分の置かれている状況を把握しようと頭を働かせた。
見慣れない天井、見慣れない部屋。布団じゃなくベッドに寝ているという事実……
そして異変を感じて自分の格好を見ると、何と信じられない事にハダカだった!
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