第2話

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 理宇にとって新が、いくつになっても可愛いのは事実だ。  ふとした仕草や、いくつになってもすれない素直な心、控えめに笑う顔を見るたびに、可愛くて仕方なくなる。  可愛い、だけでは済まなくなったのはいくつの頃だったか。  理宇が小学校の高学年になる頃には、すでに意識し始めていた気がする。  新とずっと一緒にいたかったけど、2つの年の差がそれを阻んだ。学年という壁に阻まれて、同じ学校生活を送ることはできない。  新は人気者だから、学校ではいつも周りにクラスメイトがいた。  どうして自分は新と同い年ではないのか。  何度もそう思ったし、どうにか留年できないかと本気で考えたこともある。  それでも帰りはいつも一緒で、下校の時間が一番好きだった。
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