第2話

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「俺も混ざりたいなって思いながら見てた」 「ちゃんと授業聞けよな」  過剰に笑って、もっともらしいセリフで返す。 「どうして俺は理宇と同い年じゃないんだろうって、たまに思う」  新のその言葉は、理宇の心の柔らかい場所を突いた。  唐突に泣き出しそうになって、堪えたら「ふ」と不自然な息が漏れた。  とてつもなく嬉しかった。  新が自分と同じように思ってくれていることが。  もう、それだけで十分だと思った。  堪え切れなかった涙があふれて、目をこする仕草で誤魔化す。 「理宇?」  気付いた新が振り向く。 「はは……ヤバい。目の中に虫入ったっぽい」  何度も手の甲で目元をこする動作で、新から顔を隠す。 「擦らない方がいい。早く帰って水で洗おう」 「ん」  俯いたまま頷くと、新は再び理宇の腕を取って歩き出した。
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