第11話(下)

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 理宇に続いて新がシャワーを浴びて、新の髪を理宇が乾かしたあとは、二人でテレビニュースを観た。  日付が変わる少し前に、そろそろ寝ようかと新が言ったので、ソファから立ち上がる。 「布団、クローゼットだよな? 出してくる」  歩き出した理宇の手を新が掴んで引き留めた。 「今日は一緒に寝よう」 「……えっ」  振り返った理宇は、新と向き合った状態で硬直する。 「いやだ?」  新はもう片方の手も掴んで、ぎゅっと握り込んだ。 「……や、じゃない……全然」  しどろもどろに理宇が答えると、新が詰めていた息をほどく音が聞こえた。  リビングの照明を落とし、新に手を引かれて寝室に入る。  時間予約されたエアコンが作動している室内は、快適な温度に保たれているはずだけど、理宇は少し暑く感じた。  新が先にベッドに乗り上げて、理宇がおずおずと続く。シーツの上にちょこんと座り身動きの取れなくなった理宇を、新は安心させるように微笑んだ。 「おやすみ、理宇」  緊張しなくても大丈夫、とでも言うみたいに、新の指先がふわりと理宇の頬を撫でる。  新がリモコンで照明を落としたあと身体を横たえたので、理宇もぎくしゃくとそれに倣った。
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