第4話

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「あ、俺足汚いかも」  さっきまで水浸しの部屋を歩き回っていた足だ。出る時に靴下を脱いで、ビーチサンダルに履き替えた。  まだ新しく傷みのない綺麗なフローリングを歩くのは、はばかられる。 「汚れてたら拭くから気にしなくて大丈夫。荷物そこ置いてとりあえず入って。服は即行洗濯機行きだな」 「……う、ごめん。ありがと」  1LDKの室内は、アースカラーのインテリアでまとめられている。  散らかってる、なんて新は言っていたけど、本が数冊ソファに乗っていたり、テーブルにグラスが1つ置きっぱなしになっている程度で、他はきちんと整頓されていた。 「あれ、これ……」  ローテーブルの上にあったグラスに見覚えがあり、手に取ってみる。  上部は透明に近く、下部に近づくにつれて色が変わり、底は水色。
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