第4話

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「じゃあ、一緒にベッド使う? セミダブルだから広々とはいかないけど」 「……え?」  声が思い切り裏返った。  1つのベッドで新と眠る。  ……眠れるのか? いや、無理。  でも、だけど。  ここで頑なに一緒に寝ることを嫌がったら、変に思われるかもしれない。  意識しまくっていることが伝わって、新に気持ちがバレてしまうかもしれない。  それだけはどうしても避けたかった。 「理宇さえ嫌じゃなければだけど」  付け足された言葉に、ぐっと拳に力を入れた。 「い、嫌なわけないだろ。今まで何回一緒に寝てると思ってんだよ」  あははと声に出して笑って、新の腕の辺りを軽く叩く。 「じゃあ今夜は昔みたいに枕並べて寝るか。あ、枕1個しかないんだっけ」  無駄に陽気に言って、とにかく笑って、動揺を掻き消そうとした。
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