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その後は乾燥を終えた洗濯物を取り出して、新に操作を教わりながら第二弾の洗濯機を回す。
そうして歯を磨いてしまえば、もうあとは寝るだけになってしまった。
初めて入るベッドルームは6畳ほどの広さだった。
大きめの窓の側にファブリックフレームのベッド。壁際のデスクにはラップトップと本が数冊乗っている。
「理宇、窓側がいいとかある?」
「え、あ……俺の方が早く起きるからこっち側がいいかな」
窓側とは反対の方を指差すと、新は了承して先にベッドへと乗り上げる。続いて理宇もダークグレーのシーツの上に滑り込んだ。
ギッとスプリングが鳴る音が、やけに耳に響く。
あ、まずい。思ったよりも近い。
少し動けば触れてしまいそうな距離に、緊張感が強くなった。
「明日……明日の夜には届くから、布団一式」
「あ、うん。ありがとう、助かる」
ぎこちなく答えて、無意味に笑い合う。
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