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「わ、なんかすごい荷物だな」
新の手には通勤鞄以外に、大きな紙袋とビニール袋が提げられている。
「理宇、お腹すいてない? お土産買ってきたから食べて」
「やった」
新から袋を受け取って、リビングに移動する。
早速袋から取り出した土産ものは、豚まんにたこ焼き、チーズケーキ、スナック菓子や焼き菓子、和菓子とバラエティーに富んでいた。
「……ちょっと買い過ぎじゃない?」
次から次へと出てくる名産品に思わず笑ってしまう。
新自身も買い過ぎの自覚はあるのか、気まずそうに理宇から視線を逸らせる。
「理宇が好きそうだなって思って色々見てたら、全然しぼれなくて……」
そう言ったあと、ばつの悪そうな顔でチラッと様子を窺う仕草に、理宇の心臓が射抜かれる。
可愛いと好きが脳内で列をなしている。身もだえたくなる自分をどうにか抑え込んだ。
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