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…早く終わらないかな。もう何だっていいよ…。
あ、雨降ってる。向こうで光った!雷だ…。
雷の写真、撮ってみたいな…。
左手で頬杖をつき、窓の外を見ていたサチ。
写真撮影が好きなサチは、稲妻を写真におさめることに心を奪われていた。
選ばれた校則委員とはいえ、4月にクラスから委員選出をすることになった時、誰も立候補せず最終的にジャンケンに負けてサチが就任したのだった。
そんな理由でこの場にいるのだから、もちろんやる気や意欲、使命感などは皆無だった。
毎回、この雰囲気に圧倒され、時が過ぎるまでただひたすら耐えていた。
そして次の瞬間、右手で持っていた、存在を忘れかけていたペンがするりと床に落ちてしまった。
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