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俺はAV男優をやっていて、そこそこ売れているバリ立ち。黒髪オールバックに黒目で無精髭を生やしたおっさん。
仕事も無いので昼間に公園の喫煙所でタバコをすっていたら、遠くからこちらを見ているチビがいる。小学生位だろうか?一人でサッカーボールでボール遊びをしていたらしいが、ボールを持ってこちらへ走ってくる。
反対側に誰かいるのかと思ったが、子連れの母親たちが井戸端会議をしていてその子供達は皆で鬼ごっこをしたりしている。
ふと見れば俺の目の前でチビが止まる。黒髪に黄色い瞳に、白シャツに紺の短パンに白のハイソックスに黒靴。物好きにはたまらない御馳走のようなチビだな。
「お兄さんどこかで見た!」
「その歳でご機嫌取りとは中々見所あるチビだな」
視線を反らしてふーと煙を吐く。俺みたいな奴はその辺にゴロゴロ居るだろ?まさかテレビで見たとか言わねーよな?
「あー!!思い出した!昨日お兄ちゃんが見てた裸でっ…」
「しーっ!良い子だから静かに」
口を塞いで辺りを見れば、奥様方がこちらをジロジロ見ながらヒソヒソ話している。駄目だこのままじゃ俺は不審者で通報待ったなしじゃないか??
手を離して火を消して歩きはじめても足音が付いてくる。なんでついてくるかわからん…他の同い年くらいのチビと遊べば良いだろう。
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