初めて

3/3
前へ
/9ページ
次へ
俺は首筋に舌を這わせながら、胸元に手をやる。 そこにある小さな突起を軽く弾いた。 「んっ………」 服の上からだったにも関わらず、声が漏れている。 真っ赤になった顔を隠している手を掴み、耳元で囁く。 「乳首、感じるの?」 赤が濃くなった顔を見て、体の奥から何かが駆け巡った。 賢人の服を脱がせ、直接乳首を愛撫する。 左手でころころと転がして、反対側は舌で先端をつつく。 「……く、───ぅあ……んっ」 そのまま、陰茎を握り、軽く扱く。 すでに半勃ちだったそれはビクビクしている。 裏筋を指の腹で擦るようにし、手のひら全体で陰茎を包み込む。 さっきより大きくなった声は俺の気持ちを高ぶらせる。 「ね、イキたい?」 「う、ん……イキたい……!」 「ん。いいよ…、イって」 「んッ…───っぁあッ……」 手についた精液を見せつけるように舐める。 「やめ、………それ、恥ずい……」 「これからもっと恥ずかしいことするんだけど?」 俺は後孔に指を当てて、ゆっくりと入れていく。 痛い思いはさせたくない。 ローションでぬめりを加えて、どんどん奥へと指を進める。 ある一点を探し、指を動かす。 「ふっぅ、あ、…─────んぁああッ!」 ───────見つけた。 俺は執拗にそこに刺激を与える。 不意に背中に腕が回され、耳のすぐ側で切羽詰まった声が聞こえた。 「ちょ、はげし……ッ。っは、じめてだから、やさしくっしてッ………」 そんなこと言われたら逆効果なのをわかってない。 指を抜いて、足を開かせる。 「ごめんね。優しくできそうにないな」
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加