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斬新な告白
キーンコーンカーンコーン
終業のチャイムが鳴り、いつも通りの1日が終わる。
はずだった。
***
「光樹〜!帰ろ〜ぜ〜!」
「おー」
いつも通り、光希が俺を呼びに来る。
その呼びかけに応じて、席を立った。
「今日、どっか寄ってかね?」
「いいよ。最近部活ばっかで遊べてないし」
「それ!マジで疲れる」
光希と俺は高校で仲良くなった。
去年、同じクラスになり話してみたら、気が合ってクラスが離れた今でもよくつるんでいる。
ちなみに部活も一緒だ。
「ん?なんか、門の方騒がしくね?」
「だね。何かあったんかな」
「え〜!なになに!美少女でもいたりして〜」
昇降口を出た時、校門の方に人だかりを見つける。
にやにやしながら、校門の方に歩いていく光希を追いかける形で歩き出す。
野次馬ってる奴らからは、かわいーとかライン交換できねーかなとか聞こえてきた。
「ちょーっと、通して〜」
光希は人混みをかき分けてその子がいる方へ向かう。
俺はそれを追いかけながら、内心くだらないなんて思っていた。
でも、そんな考えは数秒後俺の頭から消え去る。
「おっ!はっけーん!」
光希が指さした先にいたのは、
俺の初恋の相手だった。
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