プロローグ。

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そんな口の悪い私なのに彼は…笑ったのだ。 謝るのでなく、笑ったのだ。 「確かにク○野郎だね。 はははっ!」 はははっ!……て、笑うとこ?? そう思った。 でも、謝れるより全然良かった。 だから私は――オーケーを出した。 友達からは「なにそのコント……」と唖然とされるけど……私には丁度よい出会いで、性格が悪い私には何故かツボだったのだ。 ーーー 彼氏と付き合って、早くも同棲生活が始まった――きっかけは「すずとアニメ鑑賞がもっとしたい」と彼ピッピが言った事から始まった。 彼ピッピ……最近の若い子は彼氏の事をピッピと呼ぶのだ、そうだ。 でも、二人だけの時だから……私だってそう呼んでもいいでしょう? こんな私でも、あれ? おかしいな。 気付いたら、私は彼氏の事が好きになっていた様だ。 おかしい。 恋は盲目、というけれど……どうやら今の私は彼ピッピに夢中の様だ。 ーーー アニメを見ていた。 動物のアニメだ……私は動物が大好きで仕方なかった。 いぬ、ねこ、とり、他いろいろ。 全部好きだった。
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