プロローグ。

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「スーちゃん……うん。 良いんじゃない」 店長の許可が降りた。 新しい仲間には、『スー』という名前が付けられる事になった。 「でも、なんでスーにしたの?」という質問には、うまく答えられなかった……。 自分でも何故その名前にしたのか、分からなかったからだ。 何はともあれ、初めて名付け親になった私はスーの事が、可愛くて、可愛くて仕方なかった。 ーーー その日の夜……私は彼氏に初めて、猫の名付け親になった事を伝えた。 そんな私の話に、自分の事の様に喜ぶ彼も可愛くて仕方なかったし、嬉しかった。 幸せを感じていた。 順風満帆――最近の私は仕事もプライベートも充実していて、とても幸せに感じていた。 もう私は大丈夫……。 これからもっと、もっと、私の時間を彼等の為に使っていこうと思い至った。
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