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中には……そんな人間を襲う大きな動物もいたけど、人間は強かった。
武器だけでなく……杖から炎とか、岩とかを作って、それを動物に放っていたからだ……。
あの大きな動物も、そんな人間の前に命を奪われていく――やだ。
止めてっ……!
命、奪われていく動物たちの悲痛な叫びが、私の中に入ってくるっ……!
お願い、奪わないでっ……!
彼等は生きてるの…ただ、平穏に暮らしたいだけなの……!!
そこで、また……別の光景が瞳に映り込む。
黒猫……?
いや、違う。
猫の様だけど……羽が生えている。
傷付いて、血を流して、「痛いよ、恐いよ……」って、叫んでる!
そんな黒猫に、人間が…刃物を持って近付いて――「止めてっ!」――私は気付いたら、猫を抱えていた。
痛みと恐怖で震える猫を、人間から守るように身を呈して抱えていたのだ……。
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