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万年初級の冒険者。
ーーーワン・グレイグ視点になりますーーー
辺境にある田舎町ピッツァ。
畑が多く、緑豊かな自然に囲まれた場所と想像して頂ければ幸いだ。
空気は美味しいし、水も美味い。
畑も多くある事から、野菜は豊富だ……そんな環境で作られる野菜スープは本当に美々である。
安上がりで、低カロリー……十分魔素も含まれている事からも体力回復にはもってこいだ。
カウンターにて、黒髪の剣士風な男性は静かに食事を嗜んでいる。
私は現在、冒険者ギルドに併設されている酒場『バリルの都』で食事を取っている訳なのだが。
「ま~たあいつ一人で飯食ってるよ」
「ほんとだ。 なになに?またいつものお手軽スープかぁ?」
ふっ……。
私の優雅な時間を邪魔するとは、無粋な奴等だ。
親の顔が見てみたいものだな……。
「ご馳走さま。 マスター幾らだい?」
「……銅貨2枚だよ」
「ほぉ。 こんなに美味しいしいのに、銅貨2枚とは……マスターは商売が下手だね」
「どうでもいいから、さっさと払いな」
私は胸元にあるポケットに手を忍ばせる……ふむ。
次に、ズボンにあるポケットに……ふむ。
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