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ど、どこから現れた……?
周囲には人は居なかった筈だ。
「き、君は――」
「なんでこんな酷いことをするの!?」
えっ……?
酷い……こと……?
いきなり目の前に現れたのは女性の様だけど……見たこともない服装をしている。
「いや……えっ……?」
駄目だ……訳が分からない……。
女性は蝙蝠猫を抱えながら、振り向き――驚愕とした表情を浮かべる。
「……日本人じゃないの、ね」
ニホ……なんだって?
何を言っているんだ……?
「えっと……言葉が伝わらないかもしれませんけど……日本には動物保護法っていうのがあって、ですね……」
「……ドウ……ブツ……?」
「世界にもあると思うんですけど……って、言葉通用しないよ……ね」
彼女は初めと違って、俺に対する態度が明らかに変わった――あぁ。 俺が武器を持っているからか?
いや、俺は冒険者であって殺人集団ではない……よって人様に危害を加えるつもりはない。
握っていたロングソードを……いや、待て。
鞘に戻してはいけないだろう……俺は何をしにここに来たんだ。
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