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蝙蝠猫の討伐、及び、羽の採集に来たのだ……ん? もしやこの女も?
まさかのダブルブッキングか……?
その可能性は多いにあり得る……俺の場合は正規の以来を受けた訳ではないからな。
「き、君は……」
「えっ……あれ? ここ、何処……?」
何だ……?周囲をきょろきょろとし出したぞ……何がしたいんだ、コイツは?
いやいや、待て待て。
冷静に考えてみればマスターがダブルブッキングなんて事をするとは思えない。
ギルドもマスターの頼みに、そんなお粗末な事はしないだろう……今回の任務は特別性はないどころか、何処にでもある様な代物だ。
と、なると……俺の獲物を掻っ浚おうとしているという可能性は?
ある……あるぞ。
その可能性なら多いにあり得る。
きっとこの女は俺の事を知っているのだ……見たこともない服装をしているし、会うのは初めてだと思うが、ピッツァにはある意味、俺の名は知れ渡っている……汚名の方でだが。
そんな俺を蔑んだ様な目で俺を見ている様な気もする……このきょろきょろした行動もきっと、目を晦ませているのだ。
他に誰もいないか確認して、その上で獲物を横取りしようと――もし、もしそうなら俺は……。
「……許せん。 バカにするのもいい加減にしろっ!」
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