72人が本棚に入れています
本棚に追加
/287ページ
まあ、いいさ。
私は客なのだ。
お客は神様なのだ……だから、こんな無愛想な私も許してくれるだろう。
だって私は、神様なのだから。
平伏すが良い……愚民どもよ。
ハハハハ、ハーハッハッハ。
「大丈夫?」
おっと…恥ずかしさを乗り越えたであろう彼氏が、再び耳打ちをしてきた。
妄想ワールド終了。 お帰り、現実。
「……余裕~♪」
なんて、強がってみる。
何が余裕なのか訊かれると、困るところではあるけども……。
「とりあえず、座ろっか」
彼氏のエスコートを受け、人の少ない壁際に座った。
「荷物、どうしたらいいんだろ?」
「あ。 ここに入れればいいんじゃない?」
振り向くと背後には棚が置いてあり、他のお客さんの物と思われる荷物が置かれていた。
荷物を置き、改めて周囲を見渡す。
中央には猫の遊具が置かれている……それを囲む様に人が猫と戯れている。
遊具に反応するのは比較的若そうな猫…子猫たち。
にゃん……。
壁際には荷物置き以外にゲージが多くあり、その中にはもちろん猫。
にゃんにゃん……。
最初のコメントを投稿しよう!