プロローグ。

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まあ、いいさ。 私は客なのだ。 お客は神様なのだ……だから、こんな無愛想な私も許してくれるだろう。 だって私は、神様なのだから。 平伏すが良い……愚民どもよ。 ハハハハ、ハーハッハッハ。 「大丈夫?」 おっと…恥ずかしさを乗り越えたであろう彼氏が、再び耳打ちをしてきた。 妄想ワールド終了。 お帰り、現実。 「……余裕~♪」 なんて、強がってみる。 何が余裕なのか訊かれると、困るところではあるけども……。 「とりあえず、座ろっか」 彼氏のエスコートを受け、人の少ない壁際に座った。 「荷物、どうしたらいいんだろ?」 「あ。 ここに入れればいいんじゃない?」 振り向くと背後には棚が置いてあり、他のお客さんの物と思われる荷物が置かれていた。 荷物を置き、改めて周囲を見渡す。 中央には猫の遊具が置かれている……それを囲む様に人が猫と戯れている。 遊具に反応するのは比較的若そうな猫…子猫たち。 にゃん……。 壁際には荷物置き以外にゲージが多くあり、その中にはもちろん猫。 にゃんにゃん……。
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