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子ども時代の夏は今の夏と全く違った
瞳に映るもの全てが夏色に輝いていた
夕立の雨も青くすきとおった空も
11歳の夏休みの終わりだったと思う、この青い夏空を永遠に見ていたくて写真を撮ったのは
今日は恐竜をとりあげたテレビ番組を観ていた
恐竜の生態が最新CGで表現されていたが特に何も感じなかった
だが子ども時代の僕なら感じ方がまるで違っただろう
当時は本気でウルトラマンになれる未来があると思っていた
人々を襲う恐竜にウルトラマンとなって立ち向かう夢があったからワクワクしたのだ
今は恐竜は過去の生物でウルトラマンは架空のキャラクターだと知りつくしている
なので恐竜に心を動かされない
これからあるとしたら人間の物語だということを知っている
乞食俳人と呼ばれながら生きた人々がいた
種田山頭火、井上井月、尾崎放哉…
こういう人たちのようであろうと思う
今やウルトラマンにも恐竜にも夢は見られない
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