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私達は高校受験を終えアイナは私立の女子校、私は公立の高校へ進学した。
しかもアイナは寮へ入る事になる。
会えない日が多くなりきっと新しい友達も出来たりして別々の道を行く事になるだろうと分かってはいたけど悲しくて寂しくて抱き合って泣いた。
そして私はあのシルシをアイナへ渡すと彼女は満面の笑みで私を抱きしめ頬にキスをした。
私は進学祝にスマホを買ってもらい一番にアイナを登録した。
彼女は中学3年から持っていたけどほとんどカメラ代わりに使っていたからやっと電話として使えると喜んだ。
高校最初の夏休みはいつものように朝顔の作業をした。
アイナは家族で海外旅行に行ってしまったので一人の種蒔きになった。
8月の終わりにお土産を持って家に来てくれたけど朝顔の花は殆ど萎れてしまっていた。
高校生になってアイナとの時間は予想通り格段に減ってしまったけどスマホでのやり取りは頻繁だった。
その年の年末年始はアイナとの時間を取り戻すかのようにほとんど一緒に過ごした。お互いの家で寝泊まりしながらこれまでの生活や学校の事を寝るのも忘れてお喋りして過ごした。
でもアイナは私に隠し事があった。
それは後から知ったのだけれどストーカー被害にあっていた。
そして高校2年生の夏 アイナは事件に巻き込まれてしまった。
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