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幼い頃からいつも一緒に過ごしたアイナ。 私は憧れていた。 栗色の長い髪と黒く大きな瞳。 いつも周りを明るく華やかにしてくれる笑顔と微笑み。 小学5年の頃から胸の膨らみが目立ちだしたアイナ。 私はいつも触れてみたいと思っていた。 ペッタンコの私の胸は膨らむ予感さえなくいつも焦っていた。 ある日アイナの部屋でキャミソールを初めて見た。 こんなに可愛い下着の存在を知って私は苛立ちを覚えた。 「僕は時々胸を触れなくなるくらい痛くなるし、時には痒くなる事もあるんだ。そんなヘンテコな日はいらついて1日が台無しになるんだよ。 コウコはそんな事ない?」 いつからだろうアイナは男の子のような話し方をする。 多分 私達が物心ついた時からそうなのだと思う。 小学6年の冬。 私は気になる事があってアイナに思い切って尋ねてみた。 「うん、最近始まった。 お腹も痛いしイライラするし... コウコはまだ?」 私の問いにアイナは少し恥ずかしそうに応えた。 「うん、私は全然... その気配さえないよ。 ねえ、アイナ。 生理用品見せてくれる? どんなのか見た事ないから。」 袋から取り出した真っ白で柔らかいナプキンを私は掌に乗せ見つめた。 「それあげるよ。 ぼくが始まった記念に。 もしアイナも始まったらくれる?」 「うん、いいよ。 約束する。」 今思えば凄く変な約束だけどその時は大人の扉を開けるシルシみたいに思った。
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