討伐隊結成

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そうしていると、デッセンから名前が呼ばれた。 歩み寄ると、そこにはリノアを含め5人の護衛団員。どうやら同じ班になるようだが、リノアは誰のことも知らない。 班分けが終わるまで無言で待っていたが、そう多くはないのですぐに終わる。 マリーナはほんの2、3人程度の護衛団員とともに立っている。彼女は救護班だとエリザベスが言っていたので、他の者も救護に長けた人物なのだろう。 「救護班1つと捜索班が3つ。それぞれ今からドランベルグへ送ってもらうが、イアング発見の際は班に1つ渡す魔具で報告すること。またけがをした際は救護班へとつなげ。護衛団は森の浅い部分を捜索。俺たち騎士団は森の深くを捜索することとする。以上、質問は」 辺りを見渡しているが、誰も声は発しない。 「では順に送るので、それまで待機。向こうへ着いたらすぐに捜索を開始すること。休憩は各自の判断でとってかまわんが、もし本日中に見つからなかった場合の終了の合図も魔具を通じて行うので、それまではきちんと取り組むように」
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